薬剤師国家試験・CBT・薬学部定期試験対策【個別指導・少人数グループ指導•オンライン/DVD受講の薬学専門塾ADME】

薬剤師国家試験・CBT・薬学部定期試験対策専門の個別指導・少人数グループ指導の「ADME」の講師として薬学部の全教科・全範囲を指導しています。 予備校の集団授業では決してできない、一人一人に対してベストな授業を提供し、どんな学生さんにも分かるよう、各教科の基礎・本質・考え方を丁寧に指導し、苦手科目を必ず克服してさしあげます。このサイトでは当塾についてのご案内と第106回薬剤師国家試験・CBT・定期試験対策に使えるゴロと覚え方を紹介します。 ゴロは全てオリジナルなので予備校や他のサイトと合わせて活用して下さ

試験中に思い出すためには良い戦略を立てることが大事

試験に合格出来ない理由として皆さんがすぐ挙げられるのが「理解不足」と「復習不足」でしょう。

理解不足は良い講師の授業を受け、それでも分からない箇所は講師に質問するなどで解消するのが1番です。
薬学部で勉強する一つ一つの内容はそれ程難しくありません。確かに完全に独学で勉強した場合は理解出来ない内容もあるかも知れませんが予備校や塾の授業を受ければほとんどのことは理解出来るはずです(もし理解出来ないで悩んでいる範囲がある人は早めに相談して下さい)。

しかし理解したと思っても試験に合格する人と何回受けても落ちてしまう人がいるのはどうしてでしょうか。
その大きな理由の1つとして薬学部は勉強しなければならない科目が非常に多いため理解=得点とは簡単にならないというのが挙げられます。
これは予備校や塾に通っている生徒さん達によくある落とし穴で、授業を受けて理解したし復習も何回もしてもう大丈夫だと思っていた範囲が模試で何故か点が伸びないという相談をよく受けます。

こう悩んでいる人は「理解したことを試験中に思い出すための戦略を十分に立てられていない=戦略不足である」ことが原因にあります。これが今回皆さんにメインでお伝えしたいことになります(前置きが長くなってすみません)。

皆さんご存知の通り、薬学部は非常に科目が多いのでただ理解しただけでは復習や問題演習を何度しても脳が飽和状態になって試験中に理解した事を思い出せないということになってしまうのです。理解=得点とは簡単にいかなのはこのためです。

では理解した事を確実に思い出すにはどうしたらいいでしょうか。
そこで必要になってくるのが一つ一つに対して思い出すための「戦略」を細かく具体的に立てることです。
最もイメージしやすいのがゴロ合わせでしょう。1つのフレーズで多くのキーワードを結び付けてくれるので、例えば「この薬の作用機序を思い出すには薬名のこの文字・作用機序のこのキーワードに着目し、このゴロで思い出す」など具体的に準備することが出来れば立派な戦略になります。
ゴロ合わせの他にどんな戦略のとり方があるかと言うと
・語源に着目する
・思い出しやすい図・グラフ・イメージを用意する
・他教科と関連づける
などが挙げられます。
これらはどれも無意識のうちに普段からされている方がほとんどだと思います。ちゃんと戦略を立てられている範囲は試験でも得点出来ている事でしょう。

重要なのはどれだけ質の良い戦略をたくさん用意出来るかであり、これが試験中にしっかり思い出せるかどうかの鍵になってきます。
ではどうすれば良い戦略を用意出来るかというと、良い戦略を思いつくには相当の学力・労力・時間が必要になります。私は現役時代の4年生の時に、ある予備校の授業を受けて「こんな覚え方があるのか」と衝撃を受けました。しかし予備校の授業だけではまだまだ戦略不足のところが多かったので自分でも考えるようになり今でも常に探しています。1つ言えるのは自分の学力が高ければ高いほど、そして時間と労力をかければかけるほど良い戦略が見つかるという事です。例えば昔の自分はゴロ合わせに頼っていたところでも今は他教科と関連つければ導き出せることに気が付くなんてことはしょっちゅうあります。
講師になって思うことは、授業でどんな生徒さんでも理解出来るような授業をするというのは最低限当たり前のことだなと。
良い授業というのは今理解して貰ったことを試験中に思い出せるような良い戦略を伝えることだと思っています。

そして本当の復習というのは授業を受けて教わった戦略を繰り返し確認し、自分1人でも使えるようになっているか問題演習などで確認することです。
ちゃんと良い戦略を立てられてないのにいくら復習して事実だけ確認しても点は伸びません(それでも記憶力が人並み外れて良い人や、人の何倍も勉強してる人は受かる人もいますが)。

今回の記事が努力しているのに伸びずに悩んでいる人の意識を少しでも変えられれば幸いです。